立場が変わると意見も変わる

僕の住まいの最寄り駅には、快速列車が止まらない。出掛ける時には、各駅列車に乗るか、途中で快速に乗り換えるかの選択を迫られることになる。どちらにしても、最高の移動手段とは思えない。現実は厳しいのだ。だから、どうにかして快速列車を止めてくれないかな、と僕は願っている。一方で、いつか快速列車が止まる駅に引っ越したら、間違いなく僕はこう思うだろう。小さな駅はどんどん飛ばしてくれて構わないよ、と。


梅田さんは、例の「ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)」で次のようなことを言っていた。

エスタブリッシュな社会の中にいたのでは、この大変化を客観的に見ることはできないから、そこから抜け出した。


EMI が DRM フリーの楽曲販売を始めると発表されて、何かが変わり始めたような音楽業界であるが、CCCD によってユーザをコントロールしようとしたレコード会社の人間も本心からそうしたかったわけではないだろう。生演奏が売りのスナックを営業していたら一度も浮かぶことのない考え方であるはずだ。


例えば、国と民間企業の意見が対立しているような組織において、仕事を遂行するある程度のグループを入れ替えることによって、無駄なエネルギーを消費しないようにはできないのだろうか、なんて馬鹿げたことを考えた。タスクを中心とした人の固まりをモジュールとして、この再利用可能なモジュールを相互に交換することで業界や国などのより大きなモジュールが最適化されるようなしくみはないのかな。


そうなると、このモジュールのインタフェースは何なんだろう。