LL魂に行ってきました

8/4(土)に開催されたLight Weight Language 魂に行ってきました。タイムテーブルを見れば分かりますが、各言語の最新情報、言語の作り方、VM 上の LL、といった感じにテーマがはっきりしていたので、分かりやすかった。


会場で twitter を見てたら、otsune さんがこんなことを書いていたのですが、その後あんなことになるとは思いませんでした。

公式チャットなのに人があまり居ないな… LL魂チャット (at Lingr) http://www.lingr.com/room/ll-spirit

http://twitter.com/otsune/statuses/185646232


全体的な感想。

  • id:amachang のプレゼン資料にびっくりした
  • otsune さんが大活躍だった
  • xtal の作者がおもしろかった。使いたくなった。


聞き逃しが多々ありますが、以下、簡単なメモと感想です。なお、こちらに詳細なレポートがありました。すごい。

基調講演

ハッカー気質について - 和田栄一さん

ハードウェアのハックということで、古典的なハードウェア(楕円を書けるコンパスなど)の話をしていて、内容はほとんど理解できなかったのですが、ハードウェアといったら、コンピュータのハードウェアしか想像できなかったので、そういえばこういうのすごく楽しそうだよな、と思いました。それから、PostScript の話になったところで、「私はファイル開いて最初にパーセントビックリ(%!)って書きますからね」と言っていたのですが、ビックリっていうのがかわいかった(普通の読み方なのだろうか)。

  • ハッカーというのは、みんなで何かを作る人というよりは、ひとりで苦労して作る人という感じがする。そして、自分から言う人ではなく作ると周りが認めてくれる人
  • ハードウェアの紹介(楕円を書けるコンパス、積分器、微分解析器などを紹介していました)
  • ソフトウェアハック
    • スピーカーを揺らして音を鳴らしていた話

Language Update

Io、Clean、R、Lua については全くしらなかったので、まとめて聞くことができて有意義でした。特に Lua については、速いということで、この後のプレゼンでも何度も出されていたので、ちょっと気になる言語になりました。

Perl - 小飼 弾さん

Perl 6 ではなく、Perl 5.10 の新機能の紹介でした。今年は5.8.9、5.10、6.0(仕様)が出るそうです。


ブログにスライドが置いてあります。Perl の新機能を見渡せていいです。
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50885751.html

Io - 浜地 慎一郎さん

シンプルな言語だそうです。不気味な文法と連発していた。

  • Io とは?
    • プロトタイプ型
    • 何でもオブジェクト
  • 文法がシンプル
    • キーワードの数が少ない
  • 何でもメッセージ
    • if も関数
    • unless を自分で作れる
  • 多重継承や Concurrency を見てみるとおもしろいのではないか
Clean - lethevert さん
  • どんな言語?
    • haskell に似ている
    • 実行効率、開発効率がよい
  • Intel Mac は次のバージョンから動く
PHP - Seiji Masugata さん
  • 叩かれる宿命
  • PHP カンファレンスやります
R - 樋口 千洋 さん
  • 特徴
    • S の無料版ではない
    • バージョンアップが頻繁
    • ベクトルが基本
    • オブジェクト指向
    • 組み込みのデータ型が良い(?)
Python - 柴田 淳 さん
  • どんな言語?
    • オールレンジ言語
    • 実務に使える
    • クリーンな言語仕様
      • インデント
      • 一つのことをするのに一つの方法しかない
    • 明確なロードマップ
  • 国内の話
Lua - 上野 豊 さん

よく分からなかったが、階層構造のデータをすっきりかけるという感じでしょうか。それから、プログラムというのは、マシンを制御するための道具ではなく、別の思想空間であるというようなことを言っていました。

  • 特徴
    • 小さい
    • Pascal に似てる
Ruby - まつもとゆきひろさん、笹田 耕一さん

ネタでした。

おれ様言語の作りかた

最もおもしろいセッションでした。質疑応答では、なでしこに質問が集中し、日本語プログラミングへの注目が分かりました。xtal の作者がおもしろかったのですが、まつもとさんが、「憧れている、Ruby の機能を取り入れてるのだから当たり前だが、Ruby で後付けした機能(eachなど)が組み込まれているのがいい、C++ でかいているのがすごい、将来が楽しみ」と言っていたのが印象的でした。オブジェクト指向言語オブジェクト指向言語を実装するのは、混乱するので Ruby は C で書いているとのことでした。また、Sukune の元になった Forth という言語も初耳でした。


それから、司会者の質問に答えて、まつもとさんが Ruby の前に作った言語の話をしていた。話によると、Classic という名のオブジェクト指向言語で、語源は C に Class を加えたから、プロファイル機能(private、protect、public のような誰に公開するかを自分で指定できる機能)があったが使い物にならなかったそうです。

VM

Javaと.NET上で動く LL のお話。マイクロソフトとサンのいろいろな思惑があるようです。とりあえず、処理系をまとめると次の通り。

なんで VM 上で LL なのか?という問いに、Java で大規模開発をしている人にも LL を知ってもらいたいとか、Java .NET ライブラリをちょっと試したい時に便利という答えが多かったが、結局エンタープライズと LL の関係はそういう風で、開発中にしか使われないのかな。


本題ではないが、フィボナッチ数列の可聴化と称し、テクノっぽいシーケンスを鳴らしていた西尾さんのデモがかっこよすぎだった。

キミならどう書く 〜プレゼンソフトを作る〜

それぞれ言語を指定されて、プレゼンソフトを作り、作ったソフトで発表するという企画。冒頭でも書いた通り、id:amachang の資料がすごかった。keynote かと思いました。また、id:amachang のプレゼン中に出てきた GRDDL という仕様を初めてしりました。


それから、Gauche で作成された小黒さんのプレゼンソフトがすごかった。なにがすごいかというと、データを VNC サーバに置いておいて、それにブラウザ上の Flash が接続して表示している。で、データにバグがあったら接続できますと言って、telnet で接続してた。データにバグがあるというのがまず意味不明なのだが、さらに Lingr の投稿をリアルタイムに表示できるということで、実際に表示してみたものの、会場からは接続できなかったので、表示されなかったのですが、突然 otsune さんの書き込みが表示されて大爆笑でした。その後、Lingr と司会者で会話したりしてました。手を挙げて質問しない人も Lingr を使って質問するということはあり得るんだなと思いました。

Lightning Talk

いろいろ